CloudWatchメトリクスで確認できる項目

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AWSサーバーにて、動作が重くなった場合などに確認する「CloudWatchメトリクス」について、各項目などがいまいちわかりづらかったので
改めて調べた結果を記載しておこうと思います

1.「CloudWatch」とは

CloudWatch は、AWS内に立てた仮想サーバーのCPU使用率やDiskの読み書き回数、インターフェースの通信量など、仮想サーバーの監視項目として代表的なものを監視したりすることができます。
また、カスタムメトリクスという機能を利用する事で他のクラウド上やオンプレミス上に構築したITサービスのモニタリングを統合することも可能です。
※メトリクスとは、ある時間ごとの取得したデータのカタマリを表します。

CloudWatchには、「CloudWatch Logs」「CloudWatch Alarm」「CloudWatch Events」などいくつかの機能があります。

2.確認できる項目

CloudWatchメトリクスでは、収集したデータからどのような統計を表示するかを選択することができます。
各項目は下記になります。

項目名 内容
SampleCount 期間中のデータポイント数です。
Sum その期間中に収集されたすべてのデータポイントの値の合計です。
Average 指定した期間の Sum/SampleCount の値です。
Minimum 指定された期間に認められた最小値です。
Maximum 指定された期間に認められた最大値です。
Percentile (p) データセットにおける値の相対的な位置を示します。例えば、p95 は 95 パーセンタイルであり、期間の 95 パーセントのデータがこの値を下回っており、5 パーセントのデータがこの値を上回っていることを意味しています。
Trimmed mean (TM) 指定された 2 つの境界の間にあるすべての値の平均です。平均の計算時には、境界の外側の値は無視されます。境界は、0 ~ 100 の 1 つまたは 2 つの数値 (小数点以下 10 桁まで) で定義します。数値には、絶対値またはパーセンテージを指定できます。例えば、tm90 は、最も高い値を持つデータポイントの 10% を削除した後の平均を計算します。TM(2%:98%) は、最低 2% のデータポイントと最高 2% のデータポイントを削除した後の平均を計算します。TM(150:1000) は、150 以下、または 1000 以上のすべてのデータポイントを削除した後の平均を計算します。
Interquartile mean (IQM) 四分位範囲のトリム平均、または値の中央の 50% です。これは、TM(25%:75%) に相当します。
Winsorized mean (WM) トリム平均に似ています。ただし、ウィンソライズされた平均値では、境界の外側にある値は無視されず、代わりに適切な境界のエッジにある値と等しいと見なされます。この正規化の後、平均が計算されます。境界は、0 ~ 100 の 1 つまたは 2 つの数値 (小数点以下 10 桁まで) で定義します。例えば、wm98 は、最高値の 2% を 98パーセンタイルの値と等しくなるように処理しながら、平均を計算します。WM(10%:90%) は、データポイントの最高 10% を 90% 境界の値として扱い、データポイントの最低 10% を 10% 境界の値として扱います。
Percentile rank (PR) 固定しきい値を満たす値の割合です。例えば、PR(:300) は、300 以下の値を持つデータポイントの割合を返します。PR(100:2000) は、100 ~ 2000 の間の値を持つデータポイントの割合を返します。
Trimmed count (TC) トリミング平均統計の選択した範囲内のデータポイント数です。例えば、tc90 は、値の最高 10% に含まれるデータポイントを含まないデータポイントの数を返します。TC(0.005:0.030) は、0.005 (排他的) から 0.030 (包括的) の間の値を持つデータポイントの数を返します。
Trimmed sum (TS) トリミング平均統計の選択した範囲内のデータポイントの値の合計です。これは、(トリム平均値) * (トリム数) に相当します。例えば、ts90 は、値の最高 10% に含まれるデータポイントを含まないデータポイントの合計を返します。TS(80%:) は、データポイント値の合計を返します。値の範囲の最下位 80% の値を持つデータポイントは含まれません。

3.まとめ

CloudWatchは、上記で記載した「CloudWatch Logs」や「CloudWatch Alarm」などの他にもいくつかの機能があるので、運用などでAWSサーバーを使う場合は一度どういった機能があるのかなどを調べてみるといいと思います

【CloudWatch 統計定義】

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonCloudWatch/latest/monitoring/Statistics-definitions.html

【Amazon CloudWatch メトリクスを使用する】

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonCloudWatch/latest/monitoring/working_with_metrics.html

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