AWS 導入事例(プライムアシスタンス様:基幹システムAWS移行案件)
お客様
会社名
株式会社プライムアシスタンス様
会社概要
㈱プライムアシスタンス社様は、2012年4月設立のSOMPOグループのアシスタンス会社です。
「最上級のサービスであらゆるお困りごとをアシストする」ことを目的に掲げ、以下の事業を展開されています。
- ロードアシスタンス(お車のトラブルの解決アシスト)
- ホームアシスタンス(ご自宅のトラブルの解決アシスト)
- 海外メディカルケアプログラム
- 訪日外国人向けサービス
- ビジネスプロセスアウトソーシング
- 認知症サポート SOMPO笑顔倶楽部
- 移動サービス NORUMO
- アイコサポート(視覚情報のサポート)
課題
プライムアシスタンス社様の基幹システムには、以下の課題が存在しており、基盤更改が必要となりました。
課題 | 詳細 |
---|---|
利用しているOS/ミドルウェアのEOL対応 | 利用中のOS/ミドルウェアのEOLの予定があるため、バージョンアップを実施する必要がある |
ディザスタリカバリ対応の強化 | 災対用システムが単一DCに集中しているためDR強化の為にDC自体を冗長化する必要がある |
システム老朽化 | ハードウェア老朽化に対する対応の必要がある |
システム拡張性の課題 | オンプレミスではシステム拡張に時間がかかり、スピード感を持った対応が難しい状態となっている |
また、上記に併せて基盤更改に対する改善要件として以下の内容を伺いました。
要件 | 詳細 |
---|---|
運用の刷新 | AWS移行に伴い運用要件を再整理し、運用ツール含めた見直しを実施する |
可用性向上 | 既存システムではシングルポイントが存在しているが、本移行によりシングルポイントを排除する |
セキュリティ対策の見直し | セキュリティ要件を見直しAWSに最適なセキュリティ対策を実施する |
ガバナンス強化 | ガバナンスを効かせた管理が可能な構成とする |
尚、本移行では移行期間や移行コストの観点からアプリケーションの改修は極力行わずに実施する方針となりました。
解決の為のアプローチ
記載した課題に対してオープンストリームとしてはAWSの設計/実装担当者として以下のアプローチによる課題解決の提案及び解決のご支援を実施させて頂きました。
- リフトによるAWS移行でアプリケーション影響を極力なくす
- リフト時にOS/ミドルウェアの最新化を実施する
- アプリケーション影響を与えない範囲でマネージドサービスの利用検討をする
- 各種AWSセキュリティサービスを積極採用しセキュリティ向上を目指す
- セキュリティ強化、ガバナンス強化を見据えたAWS構成、VPC構成の提案
- マルチアカウント管理におけるガバナンス、運用管理方法の提案
AWS構成と特徴
構成図
構成図(改善ポイント)
特徴
- オンプレミスの構成を踏襲し、EC2をメインで利用した構成
- マルチAZ構成を前提としたSPOFを極力なくした構成
- OS/ミドルウェアを最新化した構成によりEOL対応を実施
- アプリ影響のない範囲でのマネージドサービスの積極採用
- 大阪リージョンへマルチサイト方式によるDR環境の整備やバックアップコピー実現によるDR強化
- 拠点からの専用線接続もDCレベルで2重化し、アクセス経路上の障害やDC障害でも接続性を担保
- AWSのセキュリティサービスを積極採用(AWS WAF、AWS Security Hub等)
- セキュリティや運用性を考慮したAWSマルチアカウント設計
- AWS Transit Gatewayを利用したVPC/拠点間通信のルーティング集中管理を実現
- ログ管理や共通機能を集約したガバナンスを効かせた運用環境を整備
- システム拡張性を考慮した設計(NW構成やアカウント構成)
効果
- 当初の予定通りAWSに移行が完了
- OS/MWのEOL対応が完了
- SPOFを極力排除した形の構成による可用性が向上
- DR対策がリージョン障害レベルでも耐えられるシステムに大幅に改善
- セキュリティの向上
- システム運用/管理のガバナンス強化